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<自転車タイヤ>乗車前点検のお願い2025.11.04

Panaracerから乗車前点検のお願いです。

今年も夏を終えて当社へタイヤの問い合わせが増えております。
下記を参考にご注意いただければと思います。

タイヤは、自転車の安全を担っているパーツのひとつです。
とくに夏場は紫外線やオゾンによるトラブルが多くなります。過酷な夏を過ごしたタイヤはダメージが蓄積しており、秋や冬に一気に劣化が進行し大きな事故につながる場合があります。

そのため、日ごろの点検、特に乗車前の点検が重要です。

強い紫外線によってタイヤは劣化します。日陰や自転車カバーを活用して保管しましょう。
またオゾンによってもタイヤは劣化します。ヒビ割れなど劣化の多くはこのオゾンを原因とするものです。夏場に使用頻度が上がるエアコンの室外機(モーター)から高濃度オゾンが発生します。自転車を室外機の近くに停めているとタイヤは劣化します。

他にも排ガスや電車のモーター、パンタグラフからオゾンが発生します。駐輪場の近くに幹線道路や線路が近くにある場合は、とくに注意しましょう。

対策としては、室外機から距離を置いて保管する、自転車カバーを活用することでオゾンの影響は軽減されます。

△紫外線による劣化で、タイヤコード破断

△オゾン劣化による繊維層まで達した深い割れ

安全な自転車生活を送るために乗車前点検を行いましょう。
【チェックポイント】
  • 空気圧管理
 -タイヤ側面に記載されている推奨空気圧や標準空気圧を守る

 -軽快車は、一般的に軟式野球ボールと同じ固さまで空気を入れるのが目安とされています
 (足をつけずに乗ったときに軽くたわむ程度)
 ※空気圧を適切に保つことで、パンク原因の大部分を占めるリム打ちパンクや擦れパンクのリスクが大きく低減します

△軽くたわむ程度の空気圧(標準空気圧)

△空気圧が低い状態(段差)

  • 傷や摩耗の確認

 -紫外線やオゾンで発生するひび割れについて、使用にともない発生するゴム表層の細かなひび割れは引き続きのご使用に問題ありません
  しかしケーシング(繊維)層に達する割れや摩耗が進み繊維が露出している状態で使用すると、バーストする恐れがあるので交換しましょう

△摩耗が進んでおり、交換が必要な状態

  • 異常があれば使用しないようにしてください

 -異音や変形、振れなど異常がある場合は、自転車店で点検してもらいましょう
  放置すると大きな事故につながる場合もあります。注意しましょう

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