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2025.11.12UCI GRAVEL WORLD

【Beside the Barrier_特別編】UCIグラベル観戦記:オランダ マーストリヒト『Bolero UCIグラベル世界選手権 2025』🇳🇱

Hoe gaat het met je?(オランダ語の「最近調子どうですか?」)

パナレーサー海外マーケティンググループのグラベルレース特派員です。
パナレーサーがオフィシャルメインスポンサーを務めるUCIグラベルワールドシリーズ(以下GWS)に実際に足を運び、コースの柵のすぐそば(=Beside the Barrier)から見たレースの様子をお伝えします。

 

Dag (ダッハ)!
またオランダに戻ってまいりましたーー!
今回は特別編として、オランダ・マーストリヒトで開催された『BOLERO UCIグラベル世界選手権 2025』の様子をお届けします。

 

2022年の初開催から4回目となる「UCIグラベル世界選手権」。2025年GWSの激闘は、オランダ・南リンブルフ州マーストリヒトで開催される『BOLERO UCIグラベル世界選手権 2025』でフィナーレを迎えます。
イベントは10月10日〜12日の3日間行われ、10日(金)は前日受付とエキスポ、11日(土)、12日(日)がレースとなります。レース前日の金曜日でも多くの人がブースを訪れたり、参加者はレースに備えて軽いコースチェックに出かけています。

2025年チャンピオンの証であるアルカンシエルジャージは誰の手に!?

そもそも「UCIグラベル世界選手権」とは……? 

「UCIグラベル世界選手権」はUCI(国際自転車競技連合)が定めるグラベル世界一を決める大会です。
参加資格は、当社がパートナーとなっているUCI GRAVEL WORLD SERIES各レースの年代別カテゴリーとエリートカテゴリーにおいて、上位25%以内でフィニッシュした選手に与えられます。

今年は約3000人のライダーが参加しました。つまり年齢、性別問わずここ(オランダ会場)にいるのは、世界中のどこかのレースで25%以内の成績を収めた猛者たちばかり。試走の段階でも各国の代表としてナショナルジャージに身を包んでバイクに跨る様子は、どこか誇らしげな表情でした。

■Expo Day (10月10日)

オランダは7月の「Beside the Barrier_02 Gravel One Fifty」で訪れたとき以来2度目。
当地代理店の協力で今回もGRAVELKINGの展示、販売、簡単なメカニックサポートを行いました。

代理店スタッフのRobertは地元バイクショップでメカニック経験もあるそうで、今後もしオランダやベルギーのグラベルレースで機材トラブルにお困りの際はパナレーサーブースにお立ち寄りください!

▲代理店スタップRobertがタイヤチェック中

レース参加・観戦問わず、多くの方にご来場いただきました。その中でもひときわ目立つキットとバイクの女性は、ギリシャ代表Barbara Fasoi選手(写真上/右)。ロードレースで4回、TTで5回ギリシャチャンピオンに輝いた彼女。今年はUCIグラベルを転戦し、ヨーロッパ選手権ではエリート女子で17位にランクインしました。
実力とスタイルを併せ持つ彼女のチョイスは、、、毎年人気の限定カラーGRAVELKING! フロントタイヤは2025年限定CranberryカラーのGRAVELKING X1、リアタイヤは2024年限定カラーPanaracer PurpleのGRAVELKING SK(ともに45C)を使用してくれていました。
GRAVELKINGの印象は「トレッドカラーに目を引かれて購入したけど、使ってみて性能も素晴らしかったわ☆」とお褒めのことばをいただきました。うれしい!!

毎年カラーを変えて発売している限定カラーのGRAVELKING。来年はどんなカラーでしょうか?? お楽しみに!

受付終了の時間まで来場者は途絶えることなく、1日目が終了しました。

■Race Day(10月11・12日)

11日(土)、12日(日)はレース本番です。

11日は女子の全カテゴリーと男子の50代以上、12日は男子エリートと40代までのカテゴリーのレースが行われました。コースはおよそ50kmの周回を女子は2.5周する131km、男子は3.5周する180kmです。

平坦な国オランダでもドイツ、ベルギーの国境付近のこのエリアはパンチのある短い登りが複数あり、そこがレースの勝敗を分けるカギとなります。コースも同じということで、2日間の様子をまとめてお伝えします。

(公式ガイドブックより)

ブース準備のために朝早くに会場入りすると、少しでも前列からスタートするため、出走の2~3時間も前から待機エリアに椅子を持ち込んで並ぶ選手の姿も見られました。若年カテゴリーの選手が家族総出のサポートで準備をしているのを見ると、自転車競技がこの地域に根差しているのがうかがえます。

レースのスタート時間が近づくにつれ観客もどんどん増えていき、エリートカテゴリーのスタートで会場の盛り上がりは最高潮に。目にもとまらぬスピードでスタートダッシュを決めるエリートカテゴリーを先頭に、時間差で年代別カテゴリーも続々と出走していきます。

 

スタートからほど近いグラベルセクションは、公式の観戦スポットになっています。
フードトラックのスナックやビールを楽しみながら大きなスクリーンでレースの中継を見られますが、プロトンの到着を待ちきれない観客はコース脇に列をなしています。
グラベルレースとは思えないスピートで集団がやってきました。女子の集団には当社がサポートしているMuddy Nutt選手(イギリス)やCynisca CyclingのメンバーであるHeidi Franz(アメリカ)もいます。男子には先日『Sea Otter Europe Girona』で出会ったTom Martin選手(イギリス)の姿も!
これまでのGWSとは異なる、ナショナルジャージに身を包んだ姿がカッコイイ!
前から二番目のオランダの選手が女子エリート優勝のロレーナ・ウィーベス(オランダ)

 

場所を変えた下りセクションはより迫力満点です。ドライでスピーディーなコーナーをものともせず次々と選手がクリアしていきます!

【路面のコンディション】

以前のGravel One Fiftyと似たようなオランダらしい粒の細かい締まった路面でしたが、ドライコンディションで砂が浮いているような状況でした。

GRAVELKING SSシリーズならサイドノブがコーナーでのグリップを生み出してくれます。エリートライダーは主に35Cもしくは40C幅のタイヤを使っていました。

 

エキスポ周辺に戻るとフィードゾーンがあります。各選手はここで補給食や機材サポートが受けられます。

長丁場のレースではボトルや補給食の受け渡しは必須です。高速で走ってくる選手にボトルを渡す方もテクニックが求められ、どのタイミングで何を渡すのか、そして受け渡しがスムーズにできるのかなどを含めて、ライダーとサポートスタッフのチームワークが肝心となります。

 

ゴールはエキスポのあるスタート地点から20kmほど離れたマーストリヒト中心地です。
レースがスタートすると交通規制のため車でゴールを見に行くのは不可能ですが、エキスポの巨大スクリーンでレース中継を見ることができました。

女子エリートは現役最強スプリンターのロレーナ・ウィーベス選手(Lorena Wiebes/オランダ)が、男子エリートは一昨年、昨年と2位に甘んじたフロリアン・フェルミールス(Florian Vermeersch/ベルギー)がともに初優勝を飾りグラベル世界王者となりました。男女ともにフィニッシュシーンではスクリーンを見ながら拍手が沸き起こります。男子エリートのゴール前の攻防はベルギー代表 vs オランダ代表の一騎打ちとなりました! 優勝したフェルミールス選手が決定的なアタックを仕掛けた瞬間に周りから聞こえたため息は、オランダのサポーターだったのでしょうか……。

(写真上/左:男子エリート優勝フロリアン・フェルミールス(ベルギー))

続々と各カテゴリーの選手がゴールし、熱狂的なレースは幕を閉じました。

世界選手権はいつものGWSとは一味違った緊張感のあるレースで、見る側にも配慮のある楽しめるものでした。他の競技では世界選手権への出場は狭き門ですが、グラベルではその門戸は比較的広く開かれています。当社がパートナーを務めるUCI Gravel World Seriesに参加して、その切符へチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?

【Gravel Race Tips】

今回のレースで特に目をひいたのは選手の足元です。降車してバイクを押したり担いだりしない今回のようなレースでは、ロードサイクリング用ペダルとシューズを使用する選手が多いことに驚きました。たしかにこちらの方が踏み面も広いため力が効率よくペダルに伝わり、一般的にグラベルで使われるMTB用ペダルとシューズよりも軽量で済みます。

高速レースの中で少しでも空力的なアドバンテージを得るために、エアロシューズカバーを着用する選手も見られました。話を聞いたライダーが最後に言った“Aero is everything.(空力がすべて)”という言葉は、ホビーライダーの私たちには想像もつかないスピードのエリートカテゴリーにあっては、ある意味で真理なのかもしれません。

▶︎▶︎2025 BOLERO UCI GRAVEL WORLD CHAMPIONSHIPS

 

アンバウンドグラベル200マイル完走も記憶に新しい、
パナレーサー海外マーケティンググループのグラベルレース特派員
当社の「UCI GRAVEL WORLD SERIES」メインパートナー就任に伴い、数レースに同行。
実地調査とともに、現地のリアルな雰囲気を伝えます。

バイクと食をこよなく愛するナイスボーイ。