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2026.08.12UCI GRAVEL WORLD

【Inside the Barrier_06】UCIグラベルワールドシリーズ(観)参戦記:イタリア『Grand Tour 3 Cime Lavaredo』🇮🇹

Ciao

パナレーサーマーケティング部のグラベルレース特派員です。 
パナレーサーがオフィシャルメインスポンサーを務めるUCIグラベルワールドシリーズ(以下GWS)に実際に足を運び、コースの柵のすぐそばから見たレースの様子をお伝えします。 幸運なことに今回もレースに出走することができましたので、コース柵の内側=Inside the Barrierからの様子をお届けします。

今回訪れるレースは、今年冬季オリンピックが開催されたCortinaにほど近い、北イタリアのAuronzo di Cadore(アウロンツォ・ディ・カドーレ)で開催される『Grand Tour Tre Cime di Lavaredo』というGWSの一戦です。当社のイタリア代理店がブース出展を行い、彼らが取り扱うブランドの試乗車をレースのために用意してくれるという絶好のオファーを頂きました。これに乗らない手はありません。

意気揚々とエントリーを終えましたが、GWSのソーシャルメディアはこのコースを“one of the hardest events on the calendar = 今シーズンで最も過酷”と表現しています。。。
コースプロフィールを見ると一目瞭然、距離は130kmですが、獲得標高は3170mととにかく登りばかりの険しいものでした。初めてのイタリアでのライドで期待に胸を膨らませていましたが、過酷なコースへの一抹の不安を抱えたまま日本からイタリアへ飛び立ちました。
UCI GRAVEL  WORLD SERIESサイトより)

 

ヴェニス・マルコポーロ空港から車で3時間ほどで会場のAuronzo di Cadoreに到着しました。記録的な猛暑が続いていたイタリアですが、標高1000mほどのこの町は涼しく快適です。
(Photo by Bonin Bike

 

■2026.06.19

透き通った川の流れや目を見張るような美しい山並みに囲まれた会場で、イタリア代理店のスタッフと合流。ブースの準備をした後はいよいよバイクとご対面。

郷に入れば郷に従えということで、MTBダウンヒルのイタリアチャンピオン(!)の経験を持つ、ブランドマネージャーのAlan(写真下左/向かって右の人物)に今回はタイヤチョイスをお任せしました。

選ばれたタイヤは……GRAVELKING ZX+(700x50C )です。この春に発売されたセミスリックパターンで、タイヤセンターにノブがないおかげで舗装路や締まったグラベルの走りは軽く、コーナーでタイヤを倒した際には大振りなサイドノブがしっかりと路面を掴んでグリップしてくれます。耐パンク性に優れた+ケーシングでタイヤトラブルのリスクを最小限にし、50Cという太いサイズで空気圧を下げて快適性を確保します。
(Photo by Bonin Bike

機材は万全ということで、前日受付を済ませます。
参加賞として、今大会のスポンサーになっている地元ワイナリーのスパークリングワインのボトルが入っているところが、なんともイタリアらしいですね。コルクを開けてしまいたい気持ちをこらえて就寝しました。
■2026.06.20 
レース当日、7か国から集まった500人がスタートラインにつき、スタートしてすぐに10kmの舗装路の登りが始まります。
私の遥か後方からスタートした女子エリート選手や、私よりも明らかに仕上がった脚の年代別ライダーに次々と追い抜かされていきます。
斜度10%以上の厳しい登りでも、グラベルキングZXのノブのないスリック仕様のおかげで走りの軽さは感じられます。登り切った先のフラットなグラベルの疾走感は何とも気持ちの良いものでした。

 

下りに入る直前、木々がなくなり視界が開けてドロミテの山々が一望できました。美しい景色に思わず立ち止まってゆっくりと景色を眺めたい気持ちに駆られますが、この登りだけでもほぼレースの最後尾になってしまったため先を急ぎます。
そこからは険しい登りと下り、そして緩い登りしかありません。
気温が高くなり汗が止まらない中、急峻な坂道で自転車を降りて歩かなければいけないセクションや単独で黙々と走るシーンも多くありましたが、顔を上げると常にTre Cime di Lavaredo(トレ・チーメ・ディ・ラヴァレード(三姉妹峰):イタリア東ドロミテにある標高3000m級の山岳地帯)が見えます。
日本の景色とは全く違ったイタリアのグラベルを走ることができる喜びを、この山嶺を見る度に感じました。それでもつらいものはつらいですが!

【路面のコンディション】

白っぽい石灰岩質の3~5cmの石の下には、粒子の細かい土と堅い岩盤が埋まっています。

ところどころ岩盤が露出しており、下りのコーナリング時などは注意が必要です。

命からがら、、、十二分に登りを堪能したところで、コースの後半25kmは川沿いを走る緩やかな下りが待っています。時速35kmを超えるハイスピードなペースで下りを楽しみ、イタリア代理店スタッフに迎えられて先頭から遅れること4時間、8時間36分でゴールしました。

過酷なコースだっただけに、完走できた喜びは2か月たった今でも思い出すほどです。

パンク修理でコース上に立ち止まるライダーが多い中、タイヤのトラブルはなし。耐パンクレイヤーが追加されたグラベルキング+モデルの耐久性の高さを証明した結果となりました。

リザルトを確認すると、私の順位はロングコースを完走した304人中304位。ひとつでもトラブルがあれば完走すらできない状況を思うと、+モデルの頑丈さのおかげで無事に完走できたとつくづく実感しました。

このレースはグラベルキングZXパターンを試す絶好の機会でした。緩やかなグラベルの登り、舗装路では走りの軽さが際立ち、終盤の下りのコーナリングでは安心感抜群のグリップです。ハイスピードライドを想定したトレッドパターンの名は伊達ではありません。

もちろんすべてが良い点ばかりではありません。

+ケーシングはスタンダードケーシングと比べると50Cでは1本で50gほど重く、ライド時にタイヤの硬さを感じます。セミスリックのZXパターンは急な登りや下りではトラクションが若干足りず、土が浮いている路面では少し滑る感覚もありました。

しかしそれらの点は耐パンク性能からくる安心感、走りの軽さとトレードオフでしょう。1本ですべてのコース、コンディションに対応できるタイヤというものは存在せず、自分がどんなことをタイヤに求めるのかを考えると、おのずと選ぶべきタイヤは決まってきます。その点で登りの多く、タイヤトラブルの懸念のあるこのコースでは、GRAVELKING ZX+は非常に満足できるタイヤでした。
(Photo by Bonin Bike

世界中で開催されるGWSでは、レース一つひとつでコース、路面が違い、タイヤに求められる要素も異なりますが、豊富なトレッドパターンとケーシングのグラベルキング シリーズの中から最適なタイヤはきっと見つかります。

皆さんの次のレースやライドに向けて、ベストな1本を見つけてみませんか?

▶︎▶︎UCI GRAVEL WORLD SERIES【Grand Tour 3 Cime Lavaredo
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パナレーサーマーケティング部のグラベルレース特派員
当社がオフィシャルメインスポンサーを務める「PANARACER GRAVELKING UCI GRAVEL WORLD SERIES」のレースに2025年から同行。
実地調査とともに、現地のリアルな雰囲気を伝えます。たまにレースに参加することも。。。
アンバウンドグラベル」200マイル走破。

バイクと食をこよなく愛するナイスボーイ。