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2022.05.13AGILEST

AGILEST VOICE パナレーサー開発スタッフ#02

究極のバランス。
パナレーサー開発担当#02 技術課 佐藤 優人


 

Q.忙しいですか?

忙しいですね()
技術部技術課ではありますけど、結構工場内走り回ったりとか、現場の人とコミュニケーションをとって実際にどういう進捗だとか、どういう状態かというのも確認しながらの仕事が多いですね。

 

Q.面白いですか?

面白いですね。「次はこんなタイヤを作るんだ!」、そういったものがいち早く見られるので、日々やりがいは感じています。

 

Q.今回「AGILEST<アジリスト>」開発の話をはじめて聞いた時はどうでしたか?

そうですね、今までの「RACE<レース>」シリーズから大きなリニューアルということで、その前に会社のロゴが変わったというのもありましたし、ここからパナレーサーが大きく変わっていくのかなという思いもありました。
正直予想がつかないところがありましたし、そこはかなり大変な部分も多かったですけど。そうですね、当時はワクワクしていましたね。

 

Q.どういうところが大きく変わったんですか?

今までの試験の方法なども見直しをしていまして、本当にゼロベースで新しく製品を作っていくという気概をマーケティンググループからも強く感じられましたので。
大きく変わるんだなといった気持ちになりましたね。

 

Q.期待と不安どっちが大きかったですか?

期待の方が大きかったですね、必ずやり遂げるんだという思いでした。

 

Q.それはこれまでの経験からですか?

そうですね。経験であったり、開発自体大勢の人が関わってくれるものですので、自分一人だったら当然達成はできないんですけれど、みんなの本気を感じていましたしそこは確信がありました。

 

Q.今回の開発コンセプトに関しては?

これまでのRACEシリーズではグリップ力をかなり重視して企画・開発してきたんですけれども、さらにそこから大きく転がり抵抗を減らしたいということがありました。
ユーザーの流れに沿って作っていくものも変えていくというところで、前作から大きく変わったと思います。

 

Q.実際に開発を進めていく上で苦労した点は何ですか?

実際に自分はタイヤを試作して、外に試験の形で走りに行くという肉体労働的な部分もかなり担ってやってきました。本当に暑い中・寒い中・風強い日も、ほぼ丸一日走ったりとか、出張してプロチームと一緒に走ってデータの整合性を取ってみたりとか、そういった面がかなり多くて楽しい一面、やはりちょっとハードな業務も多かったです。

 

Q.トライアルしていく中で改善は実感できましたか?

改善はかなりありました。実際に自分が外で試走した回数はそこそこなんですけど、社内の試験機も使って試験をした回数とか合わせると、それこそ数十回は軽く超えるような場合もあったので、それだけ改善点はいっぱいで、非常にやりごたえはありましたね。

 

Q.改善していく上で性能的にどういうところが良くなりましたか?

突出して良くなったという部分はやはり転がり抵抗ですね。驚いたのが、転がり抵抗値が下がるとグリップ力が落ちるとよく言われるんですけれども、転がり抵抗値が下がったにもかかわらずグリップ力は落ちていない、もしくは上がっているというデータを記録しまして、そこは試験をしている身として非常にうれしく思っています。

 

Q.転がり抵抗値とグリップ力を両立できたとのことですが、それが「AGILEST<アジリスト>」の強みですか?

当然強みにはなってきますね。やはり転がり抵抗値とグリップ力の両立は難しいと言われていますので、弊社の製品はそこで一歩抜きんでるかなと思います。

 

Q.それでいうと新しい黄金比、「Panaracer Ratio<パナレーサーレシオ>」って実現できましたか?

実現できたと思っています。バランスはやっぱり大事だなと。どこかが尖った性能になってしまうと扱いづらい製品になってしまうので、どの性能も気にしながら製品の設計や試作は行いました。

 

Q.実際試乗してみてどうでしたか?

これまでRACEシリーズを使っていたんですけれども、やはりグリップ力が素晴らしいのは当然で、ただ転がりに関してはちょっと、例えば立ち漕ぎをしたときに少しブレーキがかかる感じがあったんです。「AGILEST<アジリスト>」はこの新しい形状にすることで、発進であったりとか、立ち漕ぎしたときの具合というのは非常によくなりまして、スムーズなタイヤになりました

 

QRACEシリーズとの違いを一言で表すなら?

一言でいうと、究極のバランスかなと思います。究極のバランスです。会社で試作をしたらすぐにバイクに装着して、テストのために家まで走って帰ることもありました。その途中で上り坂や、緩い下りもあったりして、そういうところで今までにないスムーズな感触であったりとか、漕ぎの軽さっていうのは一発で感じましたね。一発でわかりました。

 

Q.開発の手応えはいつ頃からありました?

そうですね、本当に最終段階になってからです。
ようやく形になったなと。自分一人の力ではなく、周りの協力があってこそだと思います。

 

Q.どんな人に履いてもらいたいですか?

世界中の人に!
日本だけにとどまらず海外、それもヨーロッパのチームだったりとか、たくさんの方たちに使っていただければと思います。

 

Q.プロチームが使って結果が出たということですが、それを聞いてどうでした?

やったなと、結果が出たとやはり思いましたね。

 

Q.他にAGILESTの推しはありますか?

そうですね、本当にトータルバランスが優れたタイヤに出来上がっているので、そこの1点になりますかね。

 

Q.競合他社と比べてどうですか?

うちの方がイケてると思います。それはもう本当にバランスが素晴らしいですね。
グリップや転がりの軽さというのは本当にきれいに改善されて、他社に追いつくどころか追い越したくらいの気持ちではあります。
究極です。

 

Q.最後にデザイン面についてはどうですか?

非常にシンプルで最近のトレンドにあったデザインになったなと。
ロードバイクのデザインはひと昔前に比べてすごくシンプルなものが増えてきて、そこを邪魔しないようにうまく出来上がったのかなと思っています。
もうおなかいっぱいです()

 

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