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2021.09.30協賛・サポート関係

ニセコグラベル 2021

自身初のグラベルイベントへ参加してきましたのでそのレポートを書かせていただきます。

北へ、

今回向かったのは北海道のニセコ町。
蝦夷富士(えぞふじ)とも称される羊蹄山を擁し、
夏はアウトドアスポーツ、冬はウィンタースポーツと通年楽しめる観光リゾート地として日本国内のみならず海外からも多くの人が訪れている土地です。
自転車イベントとしては例年開催されているニセコクラシックレースが有名です。
そんな雄大な土地を使ったグラベルイベントを開催したいと運営の方達から要望があり以前から実現に向けてやり取りを進めてきました。
難しい情勢の中9/1に実施できる運びとなり、自身初のグラベルイベントへ行くことができました。

初のグラベルイベントですが、同時に自身初の飛行機輪行にも挑戦しました。
ディスクブレーキ、グラベルバイクという条件でしたが、同じ日本企業であるオーストリッチさんから意見をいただきトラブル無く旅を終えることができました。

伊丹空港⇒新千歳空港という最初の関門をクリアした後はレンタカーでニセコまで移動しました。
カーナビに表示される120kmという文字は見ただけで疲れが溜まりそうでしたが、山や田畑の中を抜ける北海道の道は快適で、睡眠がしっかり確保できる時間のうちに宿のある知安町(くっちゃんちょう)へたどり着きました。

 

イベント当日

コーヒーで寝起きの脳を起こしながらスタート・ゴールの地点であるサンスポーツランドくっちゃんへ向かいました。
ここからは羊蹄山を綺麗に眺めることができます。

運営の方々がテキパキと準備を進めるなか、参加者が徐々に集まってきました。
感染予防対策としてイベント参加前のチェック、検温、消毒、セルフスタート方式などが施されていたため安心して参加することができました。

コースはショート30km、ミドル65km、ロング80kmの3コースで実施されいずれも本州では味わえない走りやすいグラベルを満喫することができるコースでした。
私はロングコースに参加しました。今回は参加者の大半が「せっかくだから長く走りたい」とロングコースを選択したと後から聞きました。

 

いざグラベルへ

セルフスタートのため自分のタイミングでのスタートとなりましたが、たまたま一緒になったのはメーカーや代理店、メディアといった自転車業界人が多いグループでした。
各社のグラベル分野への注目具合を感じることができました。

久々に会う人たちとたわいのない話をしながら進むといよいよグラベルへ突入です。
大きすぎる岩もなく、バイクを扱う楽しさを感じることができる路面はついついスピードが上がりますが皆笑顔になっていました。
砂利の粒が大きい所や、速度が乗りやすい箇所があるためオフロード走行に不安のある方は、太いサイズのタイヤを使われる方が安心して楽しめるかと思います。


このコースで一番長いグラベルの下りは山の上から尻別川へと続く7km以上のもの。
「ニセコ(ニセコアン)」という地名は、アイヌ語で「切り立った崖(の下を流れる川)」を意味しますが、まさにそれを体現するものでした。
ちなみに北海道にはアイヌ語を語源とする地名が多く存在します。明治以降、倭人が入植しアイヌ語の地名を文字化したためその多くは漢字で表記されていますが、「ニセコ」については当時から漢字をあてても定着せず、カタカナが定着したといわれています。


このほかにも一つ一つが長いグラベルが多くあり、スムーズにオンロードとグラベルが繋ぎ合わさるコースはまさにニセコでしか味わえないものでした。
また林道の中には危険な箇所にコーステープがあったり、あらかじめ草が刈ってあったりと参加者が気持ちよく満喫することができるようにと運営側の努力を感じることができました。

エイドステーションでは水や補給食はもちろん、地元のメロンもいただくことができ多くの参加者が喜んでいました。

最高のコースとロケーションでしたがこの日は最高気温 32℃という北海道らしからぬ猛暑となったため、脱水症状にならないためにボトル2本は必須でした。
そのため今回はRaphaのバーバッグと、先日発表となったBUCK!Tのコラボサドルバッグを使用しスペースを確保しました。
内容物:バーバッグ(ライト、モバイルバッテリー、補給食、携帯ポンプBMP-23AEZ、チューブ複数、タイヤレバー、財布、低圧用アナログメーター)、サドルバッグ(携帯工具、修理パッチ)

グラベルライドでは交換用チューブや高圧が入れやすいポンプ、修理パッチは必要ですので忘れないようにしてください。


写真や動画を撮りつつ、コース上ではいろいろな方々と合流と離脱を繰り返しながら大よそ5時間半で走り切ることができました。

楽しさの余韻

今回のイベントではありがたいことにグラベルキング使用率が高く、「安心して走れた」や「楽しかった」というコメントをその場でいただけたのは嬉しい限りでした。
こういったグラベルイベントを盛り上げていけるように今後も努力を重ねてしていきます。
次回はぜひ現地でお会いしましょう!

 

タイヤ

グラベルライドを楽しむためには、空気圧調整とタイヤのチョイスがロードバイク以上に重要になります。今回使用したタイヤと空気圧は以下の通りでした。
フロントをSKにしグリップ力を高め、リアをSSにして転がりを求めるセットアップは今回のコースに合っていました。
ご参考になりましたら

フロントタイヤ:GravelKing SK 700×43C
リアタイヤ:GravelKing SS 700×43C
ホイール内幅:19C
空気圧:F 220kPa、R 240kPa

ニセコグラベル 公式サイト

photo & text : Y.M