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2022.12.06協賛・サポート関係

「東京から鉄道で最も遠い地」で味わった美味しい食材とグラベル

東京から鉄道で最も遠い地と聞いて思い浮かぶ場所はどこでしょうか?
すぐさま四国の一番左下の地域を思い浮かべる方は少ないかもしれません。
そんな高知県宿毛(すくも)市に美味しい食べ物とグラベルを満喫できるイベント『すくもグラベル・まんぷくライド』が10月22日(土)に開催されると聞き、行ってきました(※仕事です)。

大阪からだと伊丹空港から松山空港まで飛行機で移動し、そこから車で南下する移動だけで5時間の旅でした。
宿毛市は農業、漁業、林業が主要産業となる人口約2万人の街で、サーフィン、釣り、ダイビングなどを目的に訪れる観光客が多くいます。
そんな宿毛市は自転車を活用したまちづくり、自転車の普及、利用促進に力を入れており、『すくもグラベルまんぷくライド』や「四国西南・無限大ライド」といったイベント、「JCL高知県宿毛市ロードレース」の開催、オリンピックでのオランダ選手団受入など、自転車に関する活動を積極的に行っています。
四国で自転車フレンドリーなのは、しまなみ海道のある愛媛だけではありません。

 到着後、主体となってイベントを運営される、宿毛市教育委員会と宿毛市観光協会にご挨拶に伺い、美味しいご飯どころを紹介いただき早速向かいました。

 豊後水道と黒潮の本流が交わる宿毛湾周辺の海域は、「魚のゆりかご・天然の養殖場」と呼ばれるほど魚種が豊富な場所であるため、いただいたキハダマグロ、カンパチ、キダイのお刺身はどれも絶品でした。
もちろん高知と言えば、カツオのたたきや土佐巻といった名物も絶品です。
他にも宿毛市特産の希少な柑橘 直七(なおしち)や鶏肉などをいただき、ライド前からすでに満足して高知初日を終えました。

 
イベント当日の朝はホテルで準備を済ませてスタート/ゴールの会場となる宿毛市総合運動公園へ向かいました、運営の方から朝ごはんは食べないで来てくださいと聞いていたので不思議に思いながらも少し車を走らせます。

 受付を済ませ「ではこちらへ」と案内されるまま連れられて行った先では、モーニングセットが待っていました。
国内ではなかなか見られない、参加者みんなで食べるところからイベントが始まります。
宿毛をはじめ高知県には独自のモーニング文化が強く根付いており、人口当たりの喫茶店数はモーニングを連想させる愛知県を凌いで日本一なのだとか。

食べてばかりですが、肝心のライドコースのご紹介です。
『すくもグラベル・まんぷくライド』は宿毛市の「自然」と「食」を楽しむイベントです。
今年は森林の中を駆け抜けるグラベルコース(33.5km)と、川沿いの景色を楽しめるロードコース(50km)の2コースが設けられていました。
スタート&ゴール会場、各エイドステーションでは宿毛のグルメをまんぷくになるまで堪能することができる、グルメライドイベントです。

今回、私たちはグラベルコースを走らせていただきました。各エイドステーションはそれぞれのコースが交わる所に設置されているため、参加するコースが分かれることになっても安心です。
参加者は高知県内から来られた方々が多く、関西や九州からの参加者もいらっしゃいました。

ゲストライダーとして元オランダ代表で世界選手権優勝の経験もある女性ライダーイリス・スラッペンテルさんや、ヨーロッパを中心に自転車関係の仕事も行うフォトグラファー マーテン・デ・グルートさん、宿毛観光大使の竹ノ内悠さん、松田千裕さんが参加されていました。

セレモニーや集合写真を撮った後、いよいよイベントがスタートします。

気持ちの良い川沿いの道を山方向へ遡って第一チェックポイントへ向かいます。
第一チェックポイントでは直七シロップを使ったかき氷がふるまわれました。
10月とはいえ天気も良く暑くなったので、とてもよいクールダウンになりました。

その後管理用の林道まで向かい、いよいよ4km程度のグラベル区間が続きます。
こちらの林道は大きく登って大きく下るというようなコースでしたが大きな岩は少なく、砂地が多い路面でした。
私はGRAVELKING SS43Cを選びましたが、特に大きな問題もなく走りきることができました(3538Cぐらいが登りと下りとのバランスが良いかもしれません)。
登りの区間では急勾配のためトラクションが掛からず諦めて自転車を押す方もいましたが、頂上など要所で全員揃うまで待つなどして、大きな遅れは無く進行できました。

廃村をチェックポイントにして川で遊んだり、シフォンケーキをいただきながら小休憩を取りつつ特産品の直七の畑を横目に見て川沿いの道を下り、昼食会場となる河川敷まで進みます。

昼食は選択することができ、宿毛のグルメを楽しめるメニューになっています。
事業の一環でキッチンカーへの補助もあり、この地域での出店は多いとか。

綺麗な渓流沿いでの昼食後は、参加者に楽しんでもらうため急遽追加したという古道のグラベルへ向かいました。
こちらも柔らかい砂がベースとなっており、難しくは無く全員クリアできました。
グラベルコースの参加者はグラベルバイク以外にMTBE-bikeと様々で、自分達の速度に合わせて自由に楽しんでおられるのが印象的でした。

グラベルを楽しんだ後はスタート地点の運動公園まで戻り最後のアイスとジュースをいただき、楽しかった状態でイベントを終えることができました。
(完全に消費カロリーより摂取カロリーの方が高い気がします。。。)

今回のコースは地元の方々が設定され普段から楽しまれているコースなので、宿毛地域のポテンシャルは十分に堪能できました。
市長や市職員などの自治体と市民が非常に協力的な印象で、さらに今後もイベントは活性化していくだろうと感じました。

 正直23日の短い旅程では、魅力の1部しか味わうことができませんでした。
来年は皆さん一緒に宿毛を満喫しましょう。

 ■追記
ライドの翌日は同じ会場で「すくもサイクルフェスタ」が行われました。これは子供や普段自転車に乗らない人を対象に、自転車教室や試乗体験を行うイベントでした。
自転車を楽しむ子供たちの姿はとても印象的で、自転車の町として宿毛市の将来が楽しみです。

すくもグラベル・まんぷくライド
高知県宿毛市