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グラベルイベント
「Flanders Gravel 2022」

2022.09.28協賛・サポート関係

自転車天国ベルギーの
グラベルイベント
「Flanders Gravel 2022」

ベルギーの北半分を占めるフランダース地方。アニメの名作『フランダースの犬』は有名ですが、欧州で最も伝統のあるクラシックレースのひとつ「ロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・ド・フランダース)」開催地としてロードレース・ファンにもおなじみの土地です。今年4月の大会では、ポガチャルやファンバーレとの激走を制しマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)が優勝したのは記憶に新しいところ。

■■■Flanders Gravel Durbuy

ヨーロッパの中でも自転車人気の高いフランダース地方の4つの都市で、6〜9月にかけてグラベルイベント「Flanders Gravel(フランダース・グラベル)」が開催され、当社は協賛・出展しました。イベントの最終地Durbuy(デュルビュイ)のFlanders Gravel Durbuy」(9/9〜11)には日本からのスタッフも参加しましたので、イベントの様子をご紹介します。


ヨーロッパで最も美しい田舎町のひとつに数えられ、“世界で最も小さな町”と呼ばれるDurbuyは豊かな自然が特徴で、自転車はもちろん、キャンピングやカヤックなど、アウトドアを楽しむ方も多く訪れるリゾート地です。

ヨーロッパのグラベルイベントは、週末に自転車やキャンプ、食事、音楽などを家族や友人と楽しむとことを重要視していて、グラベルライドがメインのアメリカのグラベルイベントとは趣向が異なります。
そのためレースでのアワードなどはありません。


□■Day1 (9/9)

数日前からの雨予報の影響と気温が下がった(12℃程度)こともあり、予想よりも参加者は少なく250名程度。家族でキャンプに訪れる方が多く、イベント会場の人数は最大400名ほどになり、すこし寂しいオープニングとなりました。

初日からイベントに参加される方は“Weekend Warrior”と呼ばれるチケットを購入し、現地でキャンプを楽しみながら翌日のレースに備えます。

初日はファンライドと、スペインで開催されていたブエルタ・ア・エスパーニャを大スクリーンで観戦、パスタ・パーティ、ライブミュージックなどのイベントが開催されました。


□□ベルギーグルメ

(上)干し肉スライスとエビのフリット(エビフライそっくりでした)/(中)ロンド・ファン・フラーンデレンのオフィシャルビール「クワレモントビール」はサイクリストのためのビール(?)/(下)シーバスのムニエル

(左)ステーキ/(右)有名なベルギーチョコのムース

さすがは“美食の国”とも呼ばれるベルギー。イベントのフードスタンドとはいえ、どの料理も美味しくいただきました。名物のベルギービールはコクがあって濃厚。


□■Day2(9/10)

2日目も雨模様でしたが、時折晴れ間も見え、日中はたまに小雨がぱらつく程度。
6:30から朝食が用意され、参加者は8:00〜10:30にスタートするライドに備えます。

コースは140km105km65km45km4カテゴリー。

11時頃には会場にファンライドを楽しまれたライダーたちが戻ってきて、地元のお肉屋さんのハンバーガーランチがふるまわれました。

(上左)地元のお肉屋さんのハンバーガースタンドで焼きたてのBBQハンバーガーを堪能/(上右)イベント期間中はクーポンがお金代わり/(下左)バリスタが淹れてくれるベルギーローストのコーヒースタンド/(下右)世界的に有名なベルギービール。写真は現地で人気だったトラピストビール

午後はブエルタ観戦やライブミュージックを、地元のビールやベルギーローストのコーヒーとともに楽しまれていました。
夜になるとピザ・パーティ。その後はキャンプファイヤーを囲みながら歓談されたりして、皆さん家族とのキャンプを堪能されていました。イベント参加者の4割程度がMTBだったこともあり、グラベルに強みをもつPanaracerのシェアは10%程度と低めでした。
アメリカと比べるとヨーロッパはグラベルバイクの普及が遅れていて、まだまだこれからという印象です。

3日目は午前中にファンライドと食事の提供があり、参加者は午後から帰路につかれました。


■■コース状況

日本の林道に近い路面や、すこし粘土質な土に落ち葉がかぶさった路面、雨のため若干ぬかるみ砂利が覆いかぶさっている路面など、アメリカで参加したイベントコースよりもコース内で路面の変化に富むコース設計でした。


(上)左からブース対応を行なってくれたベルギー代理店のレノー、当社北米担当のジェフ、右端がベルギー代理店のフローレン(下)ラウレンス・テン・ダム 氏と当社社長の 大和

当社のブースに遊びにきてくれた元WorldTourチームレーサー ラウレンス・テン・ダム氏は、はやくからグラベル・レースに参加し仲間とグラベルライドを楽しんでいます。彼と一緒に走るライドイベントもあり、注目度の高い人気グラベルライダーです。

※テン・ダム氏はイベント前にインスタグラムでグラベルの走り方をレクチャーしていました。なかなか興味深い。



■■■イベントを終えて

天候の影響もあり残念ながら大盛況とはいかなかった「Flanders Gravel Durbuy」でしたが、イベント参加者は泊まりがけで参加されるため当社のブースに来てゆっくりと話をされる方が多く、いろいろと興味深いお話をうかがうことができました。

欧州各国代理店から聞いていたとおり、アメリカに比べてヨーロッパのグラベルベイクの普及はまだまだ発展途上ということがイベントから伝わってきました。
イベント自体は地元に根ざした雰囲気で参加者は皆さんそれぞれのアウトドアライフを楽しまれていたので、今後グラベルバイクの購入を検討したり、それに付随するパーツやアクセサリーの購入意欲に繋がったりするのではないかと思います。

Flanders Gravel Durbuy