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2024.08.08協賛・サポート関係

灼熱のグラベルキングライドin丹波レポート

グラベルキング発売10周年の節目に全面リニューアルしたことを記念して、721日(日)に兵庫県丹波市のパナレーサー本社を会場としたライドイベント「グラベルキングライドin丹波」を開催しました。

このイベントには遠く首都圏や多くの地域から100名を超える方に参加いただき、丹波サイクリング協会の協力を得ての開催となりました。

当社社員がスタッフとしてライドリーダーやエイドなどのイベントサポートを行い、参加者の方との交流を行いました。

今回ライドリーダーとしてサポートした社員井上(技術開発グループ)のイベントレポートをお届けします!

開会式

本社のある兵庫県丹波市は朝晩の寒暖差が大きく(そのおかげで小豆などが有名です!) 、夏でも朝は比較的過ごしやすい気候ですが、この日は朝から太陽がサンサンと照り付け今日は暑くなると感じさせる始まりでした。(今思えば、これから降りかかる幾多の試練の予兆でした。。。)

井上の任務は、駐車場から受付のある本社に向かう参加者の誘導から始まりました。

朝早いため眠そうな顔で本社へと向かわれている方もいらっしゃいましたが、グラベルキングを取り付けたバイクと歩むその後ろ姿には、ワクワク感が漂っていました。

今回のイベントでは本社内に多くのサイクル関連企業さんにブース出展をいただき、受付を終えた方は開会式までの間に準備をしつつブースの方と談笑をされていました。

いよいよ開会式がはじまり、まずは社長の大和のあいさつで気を引き締め続いて今回協力いただいた丹波サイクリング協会会長の号令のもと準備運動で眠気をふき飛ばし、最後によさこい演舞で一気に気持ちが高まりました。

本イベントはレースではなくグループで走るイベントで、私の任務はグループの先頭を走り参加者の皆さんをご案内することです。

開会式が終わるとグループごとに分かれ参加者が自己紹介をした後、私が注意事項の確認を行いました。 いよいよスタートのときが近づきます。

しかし出発直前に無茶ぶりで記念撮影でとるポーズを考えることとなり内心焦りましたが、なんとか写真のようにポーズ も決まり(!)、いよいよライドの始まりです。

ライドスタート

今回、コースは以下の2種類 です。

コース

距離

グラベル率

獲得標高

スタンダード

66km

20%

880m

プレミアム

84km

30%

1,620m

  • ラベルキングで、皆さん坂道を余裕で上られるなぁー。元気だなー。」

私が案内したのはスタンダードコースです。スタート直後いきなり天王坂と呼ばれる峠道に入るのですが、私が案内するグループの方は健脚揃いでグングン上って来られます。

今だから言えますが、案内役として隙を見せるわけにいかず余裕なフリをしていました。

ただ、ここで一つ目の試練発生。私のグループでおひとりが事情により途中で帰られることとなりました。

もう一人の案内役が本社までの道を案内するため、それ以降を一人で案内することになりました。

実はグループライドの案内役を務めるのが初めてで一人で大役を背負うことになり、緊張感がより一層高まります(もちろん、つとめて余裕のあるフリはしていましたけどね!)

 

  • イン取りが難しいー。でも楽しいー」

峠を越え、挨拶がてらの短いグラベルを颯爽と駆け抜け、休憩を挟みつつ10km程度走ればいよいよ今回の目玉の一つ三方大池に向かうグラベル区間です!

ここはグラベルキングのリニューアルにあたっての試作品の試走や、広告の撮影にも使われた、由緒正し き場所です。
YouTubeなどでぜひ探してみてください。

試走時の写真、ここで生まれたのがPanaracerのPのポージング

いわば、グラベルキングの聖地(!?)。杉並木の美しさとガレた道 の楽しさが我が心を童心に帰らせ 、ペダルを漕ぐ力が自然と増していきます。

グラベル走行では特にライン選びが重要です。

グループの皆さんは慣れておられ、経験が豊富とは言えない私は若干おぼつかなかったかもしれません。(もちろん、つとめて余裕のあるフリはしていましたけどね!)

しかし、ここで二つ目の試練が。細めのタイヤでグラベルに挑まれていた方がパンク。シーラントでも塞ぐことができません。

何とかチューブを入れて対応しましたが、こういったハプニングからの復帰も一つのグラベルの醍醐味です!

ただこの試練のおかげで、一度本社に戻っていたもう一人の案内役がここで合流。内心かなりホッとしました。

しかし、試練とは続くものです。メイングラベルの二つ目、細見池を無事に終えた後だらだらと長い登りを走ったところでもう一人の案内役が暑さによりダウンすることに。

一度本社に戻るなどイレギュラーな対応も影響していたと思います。またしても、一人での案内となりました。(しつこいようですが、冷静を装います)

 

  • んとう美味しい~。クーラーで生き返る~。」

一人での案内で不安な状態でしたが、ここからはトラブルもなく順調に昼食会場に到着することができました。

空腹と暑さで疲労が出てくるタイミングでしたが、皆さんお弁当 とクーラーの効いた部屋で一気に回復といった感じでしょうか。

ここで、強力な助っ人が。一人で案内となっていた私のグループに案内役として直属の上司がついてもらえることに。

普段から頼りにしておりますが 、このとき の心強さは言うまでもありません。(スリスリ)

 

  • は友を呼ぶというが、皆さん、とにかく自転車で走るのが好きなんだなー」

今回、走行した丹波市と多可町はとにかく自然豊かなところです。ちょっと自転車で駆けるだけでこの時期は緑が映える田園風景が広がります。

都市部から来られた方も多く、この風景の中のライドを楽しんでおられました。

 

  • もちいぃー。水浴び最高ゥ―。」

本当にこの日は暑い1日でしたが、途中各所に水分補給ポイントを設けていたこともあり大きなアクシデントが無かったのは幸いでした。

特に多可町立 那珂ふれあい館ではシャワーを準備していただき気持ちよさそうに浴びられる姿を見て皆さんにも童心を見たのでした。

 

  • ー。多くの方のおかげでこのイベントが開催できたんだなぁー」

後半のグラベルとして、堤防沿いのコースが参加者を待ち受けます。試走時点では初夏ということもあり、雑草が伸び放題で対応をどうするか頭を抱えたポイントでした。

しかし社内有志による草刈りで、イベント当日には最高のグラベルポイントとなりました。多くの方の協力あってこそのイベントだと再度実感しました。

 

  • ぅー。あれっ、おなかが空いてきた。」

今回のスタンダードコースのもうひとつの目玉として野菜収穫体験があります。 二軒の農家さんにご協力いただき、グループごとにそれぞれ の畑にお邪魔しました。

私のグループの畑では、皆さんトマトやナスといった夏野菜を収穫し、もぎたての野菜をグラベルキングのサコッシュ一杯に詰められていました

野菜収穫が終わればいよいよゴールです。慣れ親しんだ工場の「Panaracer」の文字が目に入り 、イベントが終わってしまう寂しさが押し寄せてきます。 

無事にゴールし一人感傷に浸ろうかと思っていたところ、ジェラートと団子の引換券が我々案内役にも配られました。

現金なもので先ほどの気持ちは一気に吹き飛び、参加者の方と一緒に美味しくいただきました。疲れた後の甘いものは正義です 、カロリーは気にしません!

最後に、感想を。

砂利道を自転車で走るグラベルという文化が、日本においてまだまだ根付いていないと言われます。

今回のイベントでは舗装路から外れて砂利道を進むというグラベル文化の入り口をご案内し楽しんでいただけたのかなと思います。

今後はこの楽しさをもっとたくさんの人に伝えることが我々の使命だと実感し、また来年も実施したいと思いました。

個人的には幾多の試練を乗り越えましたので大きく成長できたのかなと感じました

最後に参加いただいた方拙い案いでしたが本当にありがとうございました!

またお会いしましょう