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2022.08.1270周年

ミチ・タンバ~地元イラストレーターとの出会い~

兵庫県丹波市に本社・工場を構えるパナレーサー。
自然豊かなこの地には、様々な感性を持った人々が暮らしています。

そのおひとりが丹波を拠点に活動するイラストレーターのハルキさんです。
ハルキさんは普段会社員として働く傍ら、ボールペンひとつで「人の顔」をモチーフにした独創的なイラストを描かれます。
当社の社員がハルキさんの個展を訪れ、その独特の世界観を醸しだす作品の数々に心奪われたことがきっかけで、本社にお越しいただき話を伺いました。

『ミチと出会おう』
地元丹波でのイラストレーターと自転車タイヤメーカーの出会い ~ハルキさん~

パナレーサー(以下P):
ご出身は丹波市ですよね。丹波で育って今も丹波在住。 一度大阪に出られたと聞きましたけど、それはなぜですか?
ハルキさん:
仕事の都合ですね。

P:
イラストはいつから描き始めていたのですか?
ハルキさん:
最初は学生時代の落書きでした。授業中に描いてました。勉強が嫌いだったので(笑)
ずっと落書きしていて、そのうち友達の似顔絵なんかを描いてみたら「割と描けるやん!」って言われるようになって。
描いているうちに、友達から卒業文集の表紙を描いて欲しいといった依頼を貰うこともありました。
そうして趣味として絵を描くようになりましたが、その頃から人の顔がモチーフでした。
P:
学生時代からの落書きがいつしか趣味になり、今に繋がっているのですね。
ハルキさん:
親には遊んでいるだけと思われていました(笑)
絵を描くのは好きですが、学校の美術の成績は悪かったです。これを描けって言われるとうまく描けなくて・・・
絵を仕事にしようとまでは思っていませんでしたが、それでも友達からはたまに製作依頼を貰っていました。

P:
作品中の顔は、誰かをイメージされていたりするのですか?
ハルキさん:
ないですね、似顔絵は基本描けないので・・・(笑)
逆に型にはまると描けなかったりしますよ。よく言われるんですよ、これだけ描けるならこのキャラクター描いてとか。でもそれは描けない(笑)

P:
今までで一番大きな作品は何でしたか?
ハルキさん:
(結婚式の)ウェルカムボード。20代の頃です。正直俺でいいの?と戸惑いました。
↑昨年ご友人の依頼でハルキさんが製作されたウェルカムボード

P:
作品は販売もされているとのことで、どのような方が購入されているのでしょうか?
ハルキさん:
本格的にはじめたのが2年前なので、まだ何とも分からないですね。
それこそお越しいただいたのが初開催の個展でした。

P:
お伺いした当日は幅広い年齢層の方々で賑わっていてビックリしました!
ハルキさん:
特定の年齢層に、というのは無いですが、以外と年配の方に声をかけていただくことも多いですね。

P:
作品の中で、こだわりや自分らしさを感じる部分はどこですか?
ハルキさん:
僕の作品は結構密集しているような印象が強いと思うので、そこが自分らしいなと思いますね。

 

P:
今の作品のスタイルが完成したのはいつですか?
ハルキさん:
高校の卒業文集で描いたこの作品が生まれたときですね。全体のバランスを見ながら一気に描いていって、今のベースが出来ました。
色々応用が利くのでこんなものも作ったり・・・

P:
サングラスなんか、ザ・応用作品ですね!違和感がありません。
これらに限らず、色んなものに使いたくなるデザインですね。

↑市内「市島製パン研究所」さんの包み紙にハルキさんのイラストが採用されています。

P:
作品にメッセージを込めたりされますか?
ハルキさん:
特に意識はしていないですね。
P:
これを見たときに、すごくいいなって感じるものがあったんですよ。ざっくりですが、肌の色が違うたくさんの人々が仲良くしているイメージです。
ハルキさん:
なるほど、確かにそのような潜在意識はあるかもしれません。

 

*当日、ハルキさんにはタイヤの製造工程を見学していただきました。

P:
ちなみに丹波に本社を構える当社のことはご存知でしたか?
ハルキさん:
会社があるのは知っていましたが、自転車のタイヤを作っているのは知らなかったです。
P:
地元の方でもご存知でない方がおられるので、これからは接点を増やしていきたいですね。
今日の工場見学で、これをアートに使ったら面白いと思うものはありましたか?
ハルキさん:
あの凹凸・・・(タイヤのトレッドパターン)
P:
例えばペイントしたタイヤで走って跡を残すのはどうでしょうか。雪の上とかにずーっとタイヤの跡がついているような・・・
ハルキさん:
いいですね!多分面白いものができると思います。

(ここでインタビューしている部屋に大和社長が登場)
大和:
(作品を目にして)すごいねこれ。
ハルキさん:
ありがとうございます。
大和:
え、独学なの?ほんとに?
ハルキさん:
一瞬だけ水彩画を習ったことがあったのですが、すぐ飽きてしまって・・・
大和:
明るい色使いがいいよね。オーストラリアの・・・何だっけ、あ、アボリジニだ。
(しばらく作品を鑑賞)今後の作品にも期待していますよ。

P:
今日お持ちいただいた中にも大きな作品がありますが、例えばあのサイズの作品で何日くらいかかるものですか?
ハルキさん:
そうですね、仕事しながらなので・・・まるまる休みを使えたら1週間くらいですかね。
一度描き始めると途中で修正が効かないので、思ったのと違ったら一から描き直しです。なのではじめとは全く違うものになったりもします。

P:
今後やってみたいことはありますか?
ハルキさん:
やはり自分の作品をたくさんの人に見て欲しいですし、商品化などされれば嬉しいですね。さらにこれから作品の幅を広げていけたらと思います。
P:
ハルキさんの作品を見ていると、今の社会をうまく表現されているなと思います。ジェンダーレスで可能性が広がっている、正解は無いんだなと。
今後のご活躍を楽しみにしています。本日はありがとうございました。


 


 

後日、工場見学で受けたインスピレーションから、当社をイメージした作品を2点描いていただきました。
ハルキさんコメント:
工場見学をさせてもらったとき、1本のタイヤを作るために沢山の社員さんが関わっていることに感心しました。
この作品では、大きなタイヤの絵をメインに普段現場で活躍される皆さんにフォーカスして描きました。
また背景にはイノシシ・鹿・栗など「丹波らしさ」を織り交ぜながら、コーポレートカラーであるパープルとピンクで仕上げました。

ハルキさんコメント:
僕なりに今回の『ミチと出会おう』を表現しました。
単純ですが、 “人やミチの生き物、世界に自転車で会いに行こう” というイメージで描きました。

 

ハルキさんプロフィール
足立 遥紀さん
1984年11月9日生(AB型)

高校時代の落書きから絵を描くことが好きになり、オリジナルアートを描き始める。仕事の傍らウェルカムボードやお店のポスターなど、過去に様々なデザインを手がけてきた。ここ数年で作品を描き溜め、先日初の個展を開催するに至った。
Instagramharuki_art_gallery

*作品の販売希望等は随時受付中で、現在オンラインショップを準備中。
*イラストの依頼はInstagramダイレクトメッセージで受け付けています。