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2023.06.26How to

アンバウンドで見た機材トレンド

前回のライドレポートに続き、 
マーケティングチームの三上と技術開発の佐藤が、現地で見て聞いて触れてきたグラベルトレンドについて振り返ります 

三上: 
お疲れ様です。せっかくアンバウンドグラベルに行ったので、そこで見てきたトレンドなどの話をしたいと思うのでよろしくお願いします。 

佐藤: 
お疲れ様です。急に来て凄く漠然としていますね。。。。 
何から話していけば良いですか? 

三上: 
確かに、とりあえず走ったコースの路面状況について振り返ってみようか。
日本でグラベルと聞いてイメージするような路面とは大きく違って走りやすい印象だったけどどうだった?
 

佐藤: 
同感です。全体的に大きい岩が少なくていわゆる日本の林道のグラベルと比較してガレている場所は少なかったように思います。  
砂利はあるのだけど車も走るせいもあってか、荒れ果てていない印象でした。

三上: 
もちろんラインが1つしか無いような下りの区間もあったけど、そこだけに機材をフォーカスする必要はないよね。 
日本だとグラベルが生活道として使われている北海道や東北が似ているかな。

佐藤: 
本当に広大ですよね、タイヤのチョイスもコース全体で見ないといけないから難しい。。。 

三上: 
良い話題の振り方だ(笑)、参加者のタイヤサイズを見ていると700×38~43Cくらいが多かった印象なのだけどどう思う? 

佐藤: 
実際そのサイズが多かったと思います。 
32Cや35Cだとちょっと不安だし、50C近くは要らないかな。 
200milelプロクラス上位の選手もほとんどが、38~42Cのサイズを選んでいたみたいですね。 

三上: 
日本でもグラベルに走り慣れている人なら40C前後であれば問題無さそうだよね。 
安心感を求めるのなら45Cという選択肢もありかと思うけど。 
タイヤのトレッドパターンはどうだった? 

佐藤: 
ノビーな(ノブが立っている)タイヤは少なかったですね。 
センター部は転がりが重視されているモデルが多かった気がします。 
うちでいうとグラベルキングSK、バイクコントロールの上手い人はグラベルキングSSで十分かと思います。

三上: 
セットされているホイールもちゃんとグラベル用のモデルが多かったよね。 
最近だと完成車の段階でそういった物が付いているのが多いのかもしれない 。

佐藤: 
グラベルモデルだとリム内幅が広くなっていますよね、23mmはもちろん25や28mm幅の物が付いているのも見かけました。
エキスポでメーカーブースに展示されているバイクに付いているのはフックレスモデルが多かったです。
 

三上: 
ちゃんと集計を取れていないけど、ホイールのお陰でチューブレスの使用率高かった印象があるね。 
今回は我々も全員チューブレス化しての使用だったけど路面の追従性は高かったよ。

佐藤: 
パンクトラブル時の相談も受けますが、山の中や今回みたいな草原の真ん中ならチューブを装着して落ち着いて修理するようにすれば良いですしね。 
リムの内幅が広くなっていることで、低圧での運用が定着している印象でした。

三上: 
確かにエキスポのブースでも空気圧の問い合わせは多かった、ただ聞いてこられる空気圧の幅が結構低くなっていて、ユーザー意識も変わってきているのを強く感じたよ。 
そういえばエキスポでもタイヤのブース出展は増えていたね。 

佐藤: 
空気圧次第で同じタイヤでも乗った印象は大きく変わりますし大事ですよね。 
やっぱりタイヤというのは盛り上がっているジャンルなのだと思いますよ。

三上: 
事前に試走やタイヤテストを行った際も50kPaの変化でも大きく印象が変わって面白かったよね。 
話は変わってエキスポでは、ワールドワイドな完成車メーカーがたくさん来ていたね。 
サポート選手も沢山いてそちらの勝利を重要視して力を入れている感じだった。 

佐藤: 
エキスポ会場ではすぐ後ろにプロ選手がいたりして驚きました。 
逆にハンドメイド系のメーカーさんは展示の方を頑張っている印象でした。 
かっこいいバイクが沢山ありましたよ。 

三上: 
ロードバイク、MTB、E-bikeと一通り揃っていたけど一番力が入っていたのは、やはりグラベルレーシングバイクだったよね。 
カーボンモデルが展示も多いし、使われているユーザーさんも多かった。 

佐藤: 
鉄素材のバイク少なかったですね。僕のバイクはステンレスなのでその少数派ですが。。。 

三上: 
あのバイクもカッコいいと思うよ! 
ホイールやフレームと同様にコンポーネントも、グラベル用のグループセットで統一された物が多かったかな。
自分がよくやるような家に余っているパーツを寄せ集めて使ってみたいなのは少ない気がした。
 

佐藤: 
1台組めるほどパーツを余らせる人はそんなに居ませんよ。 
確かに統一されたバイクが多かった気がします。ギアセットもフロントシングルとダブルどちらに偏ることも無かったですね。 
ちょっと昔だとそのせいでタイヤサイズが制限されるとかあったのですが。 

三上: 
今のうちのタイヤラインナップで来年もアンバウンドグラベルを走るとすると、どのモデルとサイズを選ぶ? 

佐藤: 
そうですね、今のラインナップだとグラベルキングSKの700×38Cですかね。 
ルーズな路面やアップダウンが多いコースなのでトラクションが掛かるタイヤが欲しいです。あとトラクションが掛かるタイヤだとダンシングが使える機会が増えるので、ずっとシッティングポジションより気がまぎれると思います(笑) 
今年は20時間かかりましたが、次はもう少し速く完走したいです。 

三上: 
200mileプロクラスのトップ集団だと10時間で完走しているので単純に倍の速度だよね。 
そういったシチュエーションに使われることも想定して、サイズや機材のトレンドに合わせてタイヤも開発していかないといけないのを改めて強く思った体験でした。
今回は長くなってしまったのでそろそろ締めようか。 

佐藤: 
かしこまりました、きっちり締めますよ。
ふだんは開発業務で忙しくしていますが、イベントのブースなどにもいることがあるのでグラベルタイヤの御相談があればお気軽に話しかけてください。実は待っています。
それでは、
引き続き今後の商品にもご期待ください!